私ダラ子が無類の器好きということは、前回までの記事でお伝えいたしました。
しかしながら、ダラ子はまだまだ器の事を知らなさ過ぎました…
そして、怠慢な性格も手伝って、悲しいことに器に関する初歩的な失敗もしてきました。
そんなダラ子のような失敗を繰り返してほしくない!ということで、
今日は器を扱ううえで重要なお手入れ方法についてお伝えしていきます。
食器に興味がある方はもちろん、自炊をしていればどなたでも起こりうる失敗だと思うので
ぜひこの記事を読んで、今日から器を大切に、末永く愛用してあげましょう!
怠慢なダラ子の失敗とは
昨年の出来事です。
当時、まだまだ食器のレパートリーが今より少なく、我が家ではヘビーユーズしていたこちらの織部焼(おりべやき)。今は亡き長森慶さんという方の作品です。「工芸店ようび」というお店で購入しました。楽天でも見れます。
とても使いやすく、重宝しておりました。
ある日食器の裏面をよく見ると、底面に割れ目が出てきており、黒い何かが付着していることが判明しました。
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めちゃくちゃ不快な画像ってほどではありませんが、
ちょっと見たくない人は、こちらからジャンプしてください。
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なんだこの黒い汚れ!?
そこで、器を購入したお店に撮った写真とともにメールで問い合わせてみました。
すると、なんと言うことでしょう。
黒ずみの原因は、カビだったのです。
か、カビだったのーー!?
カビは消えるのか・・・!?
カビとわかって、器屋さんのアドバイス通り、漂白することに。
まずは、水に酸素系漂白剤を入れ、一定時間つけおきしてみました。
と、取れない。。
気を取り直し、次は塩素系漂白剤を使用。その後、歯ブラシで少し磨いてみました。
次こそ、黒ずみは取れたでしょうか!?
少しは取れた・・・けど完全には取れない。。
そう、黒ずみを除去することができませんでした・・・
失敗から学んだこと
器は、当たり前ですが土や石からできています。
よーく乾かしてから食器棚にしまう必要があるということです。
少し詳しく説明しますね。
器には、大きく分けてふたつに大別できます。
(それ以外にも、ガラスや錫、木などでできたものもありますが、今回はそれらを除きます)
①磁器(石もの)
石を砕いて作られ、1250~1400℃の高温で焼き上げたもの。
表面は白く、ガラスのように硬くなめらかで、吸水性は無い。
染み込みの心配も無く、電子レンジでも使えるものが多い。叩くと、金属的な高い響きを持った音を発する。
出典:工芸店ようび 色絵染付松皮菱形向付②陶器(土もの)
粘土で作られ、1000~1300℃と比較的低い温度で焼き上げたもの。
吸水性があり、磁器に比べると少々もろいのが特徴。
叩くと濁った鈍い音がする。
陶器は表面に見えない無数の穴があり、水分や汚れが染み込みやすい。
特に陶器の素地(器の裏側が多い)には、目に見えない程小さな隙間がたくさん存在しており、十分に乾燥させてから食器棚にしまう必要があります。
お手入れを怠るとカビやにおいの元となります。洗って拭いて、すぐに収納してはダメなのです!!!!
今、行っているお手入れ
黒ずみを全ては除去できないものの、カビ自体は死滅したので、現在も使用しています。
今、陶器は洗った後、食器拭きで拭き、一晩キッチンに置いたままにして乾燥させています。
翌朝、食器棚にしまいます。
少し面倒だけど、かわいい子ほど手がかかるっていうものね・・・!
お手入れ方法の詳細について
私の初歩的なミスにも関わらず、とても詳しく丁寧にお手入れ方法についてご返信いただけたので、以下メールを載せておきます。
陶器は磁器と違い水分を含みやすいため、その水分を元に凹凸部分にカビか汚れが溜まっていると考えられます。
ヒビ(細かな貫入)自体は陶器にはもともと入っていますので、それが黒くなっ
て肉眼で見えやすくなっているのだと思われます。
その場合は漂白をお勧めしております。
通常よりも薄めに薄めた漂白剤に一定時間漬けて様子を見てください。
(あまり濃いと漂白剤の匂いも含んでしまう場合があります。)
その後、凹凸部分を歯ブラシなどでこすると汚れがよく落ちる場合もあります。
もし漂白剤の匂いが残る場合は、水に一定時間漬けて何度か換えてみてください。
最後は、裏面もよく乾かして食器棚などにしまって下さい。
土もの(陶器)は特に、普段からよく乾かすことを心掛けていただいた方がトラ
ブルなどが起きにくいです。塩素系の漂白剤の方が一般的に効果は高いと思われますが、匂いの問題もござい
ますので、まずは酸素系の漂白剤で試していただいて、変わらないようでしたら
塩素系の漂白剤も試していただければと思います。
食器と上手に付き合おう
いかがでしたか?
とても柔らかい印象かつ、存在感のある陶器。
扱いづらく、とても手間がかかって面倒だな。。と思った方もいるかもしれません。
でも、そんな陶器もいいところがたくさんあります。
(陶器の良さを語り出したらキリがないので、この記事では割愛します。。)
手をかければかけただけ味や個性が出て、長く使い続ける楽しみもひとしおです。
ぜひ、お気に入りの陶器を見つけてみてはいかがでしょうか!?
出典:工芸店ようび 特集「お花見の頃」いつもお読みくださりありがとうございます!
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