私たちがiDeCoを利用しない理由
皆さん、iDeCoをご存知ですか?
お得な制度として知られているiDeCoですが、家を買ったけどセミリタイアを目指す私たちはiDeCoを利用していません。この記事では、その理由をご紹介します。
iDeCo?名前は聞いたことあるなぁ
なんかお得な制度だということは知ってるけど・・・
○ iDeCo(イデコ)は、自分が拠出した掛金を、自分で運用し、資産を形成する年金制度です。掛金を60歳になるまで拠出し、60歳以降に老齢給付金を受け取ることができます。
○ 掛金全額が所得控除の対象となり、仮に毎月の掛金が1万円の場合、所得税(10%)、住民税(10%)とすると年間2.4万円、税金が軽減されます。
(出典:iDeCo公式サイト)
平たく言うと、「公的年金に加えて自分でも年金を準備してくれたら、税金安くしてあげるよ。」っていう制度ね。拠出期間を30歳から60歳の30年間で想定して、上の例のように仮に毎月の掛金が1万円の場合、72万円の減税効果があるということになるわね。
お得じゃ〜ん!やろやろ〜!
早速「iDeCo」で検索っとな〜
ちょっと待った〜!!!
iDeCoそれ自体はお得な制度であることは間違いありませんが、家買ったけどセミリタイアを目指す私たちは以下の2つの理由からiDeCoを利用していません。
- 60歳までの引き出し制限がネック
- 住宅ローン控除で節税効果が相殺されるおそれ
それぞれ解説していきます。
60歳までの引き出し制限がネック
※60歳になるまで、原則として資産を引き出すことはできません。
(出典:iDeCo公式サイト)
とあるように、イデコには60歳までの引き出し制限があります。
年金だから、コツコツ積み立ててもらうことを目的にしているからでしょうね。
「目黒区に家を買ってセミリタイアできるのか。」の記事でもお話ししたように、家を買ったけどセミリタイアを目指す人にとっては、住宅ローンの繰り上げ返済を実現することが重要なステップになると考えています。
そうすると、60歳までの引き出し制限あるiDeCoに資金を投入してしまうと、繰り上げ返済の時期が後ろにずれ込んでしまいます。
住宅ローンの繰り上げ返済を少しでも早く達成するため、引き出し制限のあるiDeCoにはお金を入れない。これが、私たちがiDeCoを利用しない1つ目の理由です。
住宅ローン控除でiDeCoの節税効果が相殺されるおそれ
住宅ローンを組んでいる場合、住宅ローン控除によって、既に所得税が減免されているので、iDeCoの節税効果を十分に得られないおそれがあります。
私たちのケースだと住宅ローンの借入額が高額なので、住宅ローン控除による控除額も大きな額になっています。住宅ローン控除によって、所得税の多くが控除されている状態で、iDeCoを利用しても、所得控除されるだけの所得税が残っていないということも起こり得ます。
ちなもに、だら男の令和2年度の所得税の源泉徴収額は約14万円程度でしたが、全額確定申告還付される見込みです。
結論
家買ったけどセミリタイア目指す人は、iDeCoの利用は慎重に検討してほしいというのが私たちの結論です。
iDeCoは定年まで働くことを前提とした制度だと思います。定年まで働くという常識に抗おうとしている人にとって本当にiDeCoは必要なのでしょうか。セミリタイアを目指す人は、安易にiDeCoに飛びつかず、慎重に検討しましょう。
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