蔓延る朝方信仰
世の中、朝型人間が賞賛されがちだ。
昔から「早起きは三文の徳」なんて言葉があったり、
書店に行けば、早起きのメリットを紹介する本を目にしないことはない。
言われなくたって、早起きした方がよいことくらい分かっている。
それでも、「夜型人間の気持ちにも寄り添ってよ。」と思ってしまう。
私は、働きたくないとき、夜更かしをしてしまいがちだ。
寝たら明日を迎えてしまうから、ずっと「今日」のままでいたいからだ。
布団に入っても、目的もなくスマホを触ってしまい、時間を浪費する。
ほら、やっぱり夜型人間はダメじゃないか。
そう思われても仕方ない。
本当に朝型信仰は正しいのか?夜型人間の言い分
夜型人間にも言い分がある。
以下のとおり、朝型信仰に反論したい。
朝早く起きても頭が働かない
朝型信者がよく口にするのが、
「起きた直後は頭が冴えているから、頭を使う作業に最適」
みたいな言説だ。
これについては、完全に個人差があると思っている。
私は、起きた直後はいつだって眠たい。
頭が冴えるどころか、「もっと寝たい。」「まだ寝たい。」「次はぐっすり寝よう。」そういう思いしか頭を巡らない。
また、「朝は頭が冴える」ことと表裏一体に、「夜は頭が疲れているから、考え事には向いていない。」みたいな言説もよく目にする。
これについても、私は真逆で、夜の方が考えごとが捗る。
なかなか寝付けなくて、布団に包まっているうちに、頭の中に色々な考えが浮かぶことがある。
そして、これから行きたくない仕事が控えている早朝に、良いアイデアが思い浮かぶはずないとも思っている。
夜更かししても、結局起きれる
働きたくないとはいえ、余程のことがない限り、仕事をサボれないのが人間の性だ。
私も、夜更かしをして眠たい朝でも、結局は起きて仕事に行く。
(仕事に支障を来してはいけないが、コーヒーを飲んで凌げるレベルであればOKだと思っている。。。汗)
寝たくないものは寝たくない
本当に厳しいときは、逆に寝たくない。
私は一時期、連日タクシー帰りという過酷な状況で働いていたことがある。
帰宅は深夜の3時とか4時だ。健康のことを考えたら、シャワーを浴びて即刻寝るべきだが、それができない。
そこで寝てしまったら、本当の意味で1日仕事しかしていないことになってしまう。
だから、寝る前に30分だけでもいいから、仕事以外のことをしたい。
「早く寝ろ」なんて簡単に言ってくれるな。
当時の私はそう思ったことだろう。
まとめ
世間に蔓延る「朝型信仰」に接する度に、嫌な気分になる人もいることだろう。
でも、気にする必要はない。
夜更かししたっていいではないか。
そうじゃなきゃやってられないときもあるのだから。
知恵の象徴とされるフクロウは夜行性だ。
眠れない夜に考え事をするのも悪くない。
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